2025年7月22日
こんにちは。北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」です。
歯磨きの際に出血したり、口臭が気になったりすることはないでしょうか。それは、もしかしたら歯周病のサインかもしれません。
歯周病は成人の多くが罹患している身近な病気ですが、初期は痛みが少ないため気づかないうちに進行し、放置すると歯を支える骨が溶けてしまうこともあります。
この記事では、歯周病の直接的な原因であるプラークや歯石のほか、喫煙やストレスといった間接的な原因についても詳しく解説します。
ご自身でできる予防法や歯科医院での治療法もご紹介しますので、歯周病について正しく理解し、大切な歯を守りたい方はぜひ参考にしてください。
歯周病とは、歯茎などの歯の周辺組織が炎症を起こし、最終的には歯が抜けてしまうこともある慢性疾患です。
その主な原因は、歯と歯ぐきの境目に溜まるプラーク(歯垢)に含まれる細菌です。これらの細菌が毒素を出し、歯ぐきや周囲の骨に炎症を引き起こします。初期段階では自覚症状が少なく、進行すると歯ぐきの腫れや出血、歯の動揺などが現れます。
歯周病は大きく歯肉炎と歯周炎に分けられます。歯肉炎は歯ぐきだけに炎症が限局している状態で、適切なセルフケアや歯科医院でのクリーニングによって改善が期待できます。
一方、歯周炎は炎症が歯を支える骨や結合組織にまで進行した状態で、骨が吸収されるため、より専門的な治療が必要となります。
歯周病の進行は、プラーク中の細菌が歯ぐきに炎症を起こすことから始まります。
炎症が続くと、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる溝が深くなり、さらに細菌が増殖しやすくなります。これにより歯を支える骨が徐々に溶けていき、最終的には歯が抜けるリスクが高まります。
ここでは、歯周病の発症メカニズムや、日常生活で注意すべきポイントについて詳しく解説します。
歯周病の最も大きな原因は、歯の表面に付着するプラーク(歯垢)です。
プラークは、歯周病菌を含む多数の細菌が集まったかたまりで、食べかすや唾液中の成分と混ざって形成されます。これらの細菌が歯ぐきの境目で増殖し、毒素を産生することで歯ぐきに炎症が起こります。
プラークは毎日の歯磨きで除去できますが、磨き残しがあると歯周病菌が増殖しやすくなります。
プラークが除去されずに時間が経つと、唾液中のカルシウムなどと反応し、硬い歯石へと変化します。歯石の表面はざらざらしているため、新たなプラーク、細菌が付着しやすくなります。
歯石になると通常の歯磨きでは取れないため、歯科医院での専門的なクリーニングが必要です。歯石の沈着が進行すると、歯ぐきの炎症が悪化しやすくなります。
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。このポケットが深くなると、内部にプラークや歯石がたまりやすくなり、細菌の温床となります。
歯周ポケットの深さは歯周病の進行度を示す重要な指標であり、歯科医院では専用の器具で測定されます。
ここでは、歯周病を悪化させる間接的な原因について詳しく解説します。
喫煙は歯ぐきの血流を悪化させ、免疫力を低下させることから、歯周病の進行リスクを高めることが知られています。
また、ストレスも唾液の分泌量を減少させることで口腔内の自浄作用を低下させ、歯周病菌が増殖しやすい環境を作ります。
糖尿病は歯周病と相互関係にあることがわかっています。血糖値のコントロールが不十分な場合、歯周病のリスクが高まることが多くの研究で示されています。これは高血糖状態が免疫機能を低下させ、炎症を促進するためです。
心疾患や腎疾患など他の全身疾患も歯周病と相互に影響し合うと言われています。持病がある方は主治医や歯科医師に病状を伝え、連携した治療方針を相談しましょう。
歯周病の直接的な原因はプラーク(歯垢)ですが、日常の歯磨きが不十分だとプラークが蓄積し、歯石となって炎症が悪化します。正しい歯磨き方法やデンタルフロス・歯間ブラシの使い方について、歯科衛生士から指導を受けましょう。
自己流のケアでは汚れが落としきれない部分も多いため、定期的なプロフェッショナルケアも必要です。
ここでは、歯周病の症状や進行段階を理解し、ご自身の状態を見極めるためのポイントについて詳しく解説します。
歯周病の初期段階では、歯ぐきの腫れや赤み、歯磨き時の出血が現れることがあります。
しかし、痛みが少ないため「年齢のせい」や「一時的なもの」と見過ごされやすいのが実情です。
歯ぐきがむずがゆい、口臭が気になるといったサインも見逃せません。こうした症状がある場合は、歯科医師や歯科衛生士に「自分の歯周病の状態はどの段階か」「どのようなセルフケアが必要か」となど確認をしましょう。
歯周病が進行すると、歯ぐきが下がって歯が長く見えるようになったり、歯と歯の間に隙間ができたりします。
さらに、歯を支える骨が溶けることで歯の動揺が生じ、噛むと違和感が出る場合もあります。
重度になると、歯周病菌が血流を介して全身に影響を及ぼし、糖尿病や心疾患のリスクも高まると報告されています。この段階では、保存治療(スケーリングやルートプレーニング)や外科治療(フラップ手術など)が必要となる場合があります。
歯周病がさらに進行すると、歯を支える骨が大きく失われ、最終的に歯が抜け落ちることになります。抜歯後の補綴治療としては、ブリッジ、入れ歯、インプラントが選択肢となりますが、そうならないよう、早期発見・早期治療が歯を守る最善策です。
日常的なセルフケアとしては、正しいブラッシングとデンタルフロスの使用があります。これには定期的な歯科健診が必要です。
ここでは、歯周病の予防とセルフケアの具体的な方法について解説します。
歯周病の原因となるプラークは、歯と歯ぐきの境目や歯間にたまりやすく、通常の歯磨きだけでは十分に除去できない場合があります。歯ブラシは毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、小刻みに動かして磨くことが効果的です。
また、歯間部のプラーク除去にはデンタルフロスや歯間ブラシを併用することが推奨されています。これにより、歯周病の原因菌が繁殖しやすい部位までしっかり清掃できるため、炎症予防につながります。
喫煙や過度な飲酒、ストレス、偏った食生活は、歯周病のリスクを高める要因とされています。特に喫煙は、歯ぐきの血流を悪化させ、炎症の進行を早める場合があります。
バランスの良い食事や十分な睡眠、ストレス管理を心がけることも、歯周病予防には重要です。自分の生活習慣を振り返り、必要に応じて改善点を見つけてみましょう。
セルフケアだけでは取り切れないプラークや歯石は、歯科医院での専門的なクリーニングが必要です。
定期検診では、歯周ポケットの深さや歯ぐきの状態をチェックし、早期の歯周病を発見できます。
ここでは、歯科医院で受けられる治療内容や治療の流れ、費用について詳しく解説します。
歯周病治療は、まず原因となるプラークや歯石の除去(スケーリング・ルートプレーニング)から始まります。これを保存治療と呼び、歯周病の初期段階で行われます。
歯周病が進行した場合は、歯肉を切開して深部の歯石や感染組織を除去する外科治療(フラップ手術)が行われることもあります。そして歯を失った場合には、ブリッジやインプラントなどの補綴治療を行うこともあります。
治療の選択肢や術式は、症状の進行度や患者さんの全身状態によって異なるため、専門医とよく相談することが大切です。
治療は、初診時の検査(歯周ポケット測定やレントゲン撮影)から始まり、保存治療を数回繰り返します。
軽度の場合は1〜2ヶ月、重度の場合は半年以上かかることもあります。外科治療や補綴治療が必要な場合は、さらに期間が延びることがあります。
治療中は、セルフケアの指導や生活習慣の見直しも並行して行われます。
歯周病治療の多くは健康保険の適用範囲内で受けられます。スケーリングやルートプレーニング、歯周外科手術も保険診療の対象ですが、インプラントや一部の特殊な補綴治療は自費診療となる場合があります。
費用は治療内容や通院回数によって異なりますが、一般的な保存治療は数千円〜1万円程度、外科手術は1〜3万円程度が目安とされています。
歯周病は歯ぐきや歯を支える組織が炎症を起こす病気で、主な原因は歯垢に含まれる細菌とされています。喫煙やストレス、糖尿病などの生活習慣や全身疾患も悪化要因となりやすいです。
初期は自覚症状が少なく、進行すると歯のぐらつきや出血が見られることがあります。予防にはご自宅でのセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスの両立が必要とされています。
歯周病治療を検討されている方は、北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者様が安心して治療を受けられるようアットホームな雰囲気を大切にしております。そして患者様と一生のお付き合いを目指して最大限の努力をしています。
当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。
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