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歯のコラム

親知らず周辺の歯茎が腫れる原因と放置するリスク、対処法

2025年10月11日

親知らず周辺の歯茎が腫れて痛がる女性

こんにちは。北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」です。

親知らずとは、一般的に成人の口腔内に生えてくる最後の智歯を指します。多くの場合、10代後半から20代前半にかけて生え始めますが、位置や角度、スペースの問題から、正常に生えないことも少なくありません。

その結果、親知らず周辺の歯茎に炎症が起こり、腫れや痛みを引き起こすことがあります。「少し腫れているだけだから」と放置すると、炎症が悪化して周囲の歯にも悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。

この記事では、親知らず周辺の歯茎が腫れる原因や放置によるリスク、腫れた際の具体的な対処法について詳しく解説します。

親知らず周辺の歯茎が腫れる原因

斜めに生えた親知らずが原因で周辺の歯茎が腫れるイメージ

親知らず周辺の歯茎が腫れる原因には、さまざまなものがあります。一つずつ確認していきましょう。

智歯周囲炎

智歯周囲炎とは、親知らずを覆う歯茎の一部に細菌感染が起こり、炎症を引き起こす病気です。特に、歯茎が親知らずを覆っている部分がある場合に起こりやすいです。

歯茎が被さっていることで親知らずの清掃が難しくなり、そこに歯垢や歯石がたまると、炎症が起きやすくなるのです。特に、親知らずは食べかすや唾液が溜まりやすい場所であるため、細菌が繁殖しやすく、腫れや痛みといった症状が現れます。

親知らずの異常

親知らずが斜めや横向きに生えている、一部が歯茎に埋まっているなど、親知らずそのものの異常も、歯茎の腫れの原因となります。親知らずが斜めや横向きに生えていると、隣にある第二大臼歯を押したり圧迫したりすることで、炎症が生じやすくなります。

また、歯肉に埋まっているケースでは、不規則な溝が生まれて汚れが溜まりやすくなります。汚れを適切に除去できなければ、炎症や腫れの原因になるため注意が必要です。

虫歯の進行

親知らずの周辺は汚れがたまりやすく、虫歯になるリスクが高いです。虫歯が進行すると、親知らず以外の周囲の歯にも炎症を起こし、腫れが生じることがあります。

親知らず周辺の歯茎の腫れを放置するリスク

親知らず周辺の歯茎の腫れを放置した場合のリスクを説明するイメージ

親知らず周辺の痛みや腫れは、発生したり消失したりすることも少なくありません。そのため、軽視して受診を先延ばしにする方も多いです。特に、痛みが強くない場合や、数日でなくなる場合は、放置されやすいでしょう。

しかし、親知らずの周囲の歯茎の腫れを放置すると、さまざまなリスクが伴うため注意が必要です。

痛みが強くなる

歯茎の腫れは、親知らずや歯茎周囲の組織に炎症が起こっていることを示すサインです。炎症が悪化するにつれて痛みが生じ、放置すれば痛みが増加するでしょう。

感染が広がる

歯茎が炎症を起こしている場合、歯周病になっているかもしれません。放置すると、細菌が増殖して口内全体の健康を損ねる可能性があります。歯茎から膿や血が出たり、口臭が強くなったり、歯がぐらつき始めたりする可能性もあるでしょう。

噛み合わせが悪くなる

親知らずが生えるスペースが足りない場合、斜めや横向きに生えることがあります。このような状態の親知らずを放置していると、隣接する歯を押して歯並びや噛み合わせが乱れることがあります。

噛み合わせに問題があると、食事をするときに不快感を覚えたり、ほかの部分に負担がかかったりすることも考えられます。

全身の健康に影響を及ぼす

親知らず周辺の歯茎に炎症が起こると、炎症性の物質が血液を通じて全身に運ばれることがあります。これにより、糖尿病や心臓病、脳梗塞などにつながるケースもあります。

全身を健康に保つためには、口内環境を整える必要があるのです。

親知らず周辺の歯茎が腫れたときの対処法

親知らず周辺の歯茎が腫れて歯科医院を受診するイメージ

親知らずの周辺の歯茎が腫れた際、自宅でできる対処法もありますが、基本的には医療機関での診察を受けることが重要です。以下に、親知らず周辺の歯茎が腫れた時の対処法をご紹介します。

安静にする

強い痛みを感じているときには、なるべくお口を動かさないように安静に過ごすことが大切です。過度な歯磨きや、硬い食事、熱い飲み物などによる刺激は、さらに炎症を強める可能性があります。痛みが強い場合には、お粥や柔らかく煮た麺類など、食べやすい食事を選びましょう。

口内を清潔に保つ

歯茎の腫れを防ぐためには、口内を清潔に保つことが大切です。口内が汚れていると、細菌が繁殖して痛みや腫れが悪化する可能性があります。歯茎の腫れを予防・改善するためには、できるだけ口内を清潔に保つことが重要です。

歯磨きをしっかり行い、お口の中に食べかすが残らないように意識しましょう。強く磨くと、痛みが強くなる可能性があるので注意してください。

痛み止めを服用する

痛みが強いときは、処方された痛み止めを服用しても良いでしょう。持病がある方や妊娠中・授乳中の方は、必ず事前に医師に相談してから使用するようにしてください。

また、市販の痛み止めを服用する場合も、用法を守り、過剰摂取には十分注意しましょう。

歯科クリニックを受診する

ご自身でできる対処法をご紹介しましたが、痛みが強い場合や長く続く場合、繰り返す場合などは、ご自身で対処し続けるのは危険です。虫歯や歯周病で炎症が起こって腫れている場合、放置すると重症化する恐れがあるためです。

歯科クリニックで行う治療

親知らず周辺の歯茎が腫れないように定期的に歯科医院で歯のクリーニングを受けるイメージ

ここでは、歯科クリニックで行う治療について解説します。

クリーニング

親知らずの周辺が腫れる場合、清潔に保つことが非常に重要です。歯科医院では、日常の歯磨きでは除去できない汚れもしっかり取り除くことができます。

定期的に受診してクリーニングを受ければ、腫れの予防にも役立つでしょう。

抗菌薬の処方

膿が溜まっていたり炎症が広範囲に及んだりしている場合には、抗菌薬が処方されることがあります。歯科医師の指示に従って使用しましょう。

抜歯

智歯周囲炎や虫歯などを繰り返す場合には、親知らずの抜歯を検討します。特に、親知らずの生え方が悪い、歯磨きができていない、炎症が慢性的に続いているなどの場合には、抜歯することで炎症のリスクを軽減できます。

親知らず周辺の歯茎が腫れるのを予防するためには

親知らず周辺の歯茎が腫れないように丁寧に歯みがきをする女性

親知らず周辺の歯茎が腫れるのを予防するためには、いくつかの方法があります。

正しいブラッシング方法を習得する

歯垢は細菌の温床になるため、虫歯や歯周病だけでなく、歯茎の腫れを引き起こす原因にもなります。親知らず周辺の正しいブラッシング方法を知り、丁寧に磨くことが大切です。

力任せに磨くと歯茎を傷つける可能性があるため、力は入れず、毛先を歯の境目に沿わせ転がすように動かします。歯と歯の間や奥歯の裏側は特に汚れがたまりやすく、磨き残しも多い箇所のため、ブラッシング時には意識して丁寧に磨きましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを活用する

歯ブラシだけでは取り除きにくい歯と歯の間の食べかすやプラークは、デンタルフロスや歯間ブラシを使って丁寧に除去しましょう。毎食後は難しいかもしれませんが、寝る前のケアとして取り入れて習慣化すれば、腫れの予防につながります。

禁煙する

タバコに含まれる有害物質は血流を悪化させ、親知らず周辺の炎症を悪化させます。また、歯周病のリスクも高めるため、禁煙することが望ましいでしょう。

定期的に歯科検診を受ける

歯茎の腫れや炎症を防ぐ方法として、定期的な歯科検診を受けることも重要です。定期的な歯科検診では、歯科医師による精密な検査を受けることができ、親知らずの状態や周囲の組織の炎症などを早期に発見できます。

また、症状が出ていない場合でも親知らずに問題がないかどうか調べてもらうことが可能です。変化があれば速やかに治療を開始できるため、重症化する可能性も低くなります。

まとめ

親知らず周辺の歯茎が腫れる原因を治療して笑顔の女性

親知らず周囲の歯茎の腫れは、虫歯や智歯周囲炎などさまざまな原因で引き起こされます。放置すると痛みや腫れが悪化するだけでなく、感染症が広がったり噛み合わせに影響したりすることもあります。

自宅でできる応急処置としては安静や口腔内の清潔を保つことが挙げられますが、根本的な治療には歯科医院での診察と治療が欠かせません。虫歯や智歯周囲炎による腫れがある場合には、歯科医院で治療を受けましょう。

親知らずの腫れにお悩みの方は、北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、患者様が安心して治療を受けられるようアットホームな雰囲気を大切にしております。そして患者様と一生のお付き合いを目指して最大限の努力をしています。

当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

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