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歯のコラム

根管治療はなぜ長い?治療期間の目安と長引く理由

2026年10月10日

歯科治療室と根管治療の模型

こんにちは。北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」です。

根管治療を受けている方のなかには「何回通えば終わるの?」「いつまで治療が続くの?」と疑問や不安を感じている方もいるでしょう。

根管治療は、虫歯などによって歯の神経まで細菌が入り込んだ場合などに行われる治療です。歯を残すために重要な治療ですが、一般的な虫歯治療と比べると治療の内容がわかりにくく、現在何をしているのか疑問に思う患者さんも少なくありません。

治療への不安を減らすためにも、まずは根管治療の目的や進め方を知っておくことが大切です。

この記事では、根管治療の基本的な内容から治療期間の目安、治療に時間がかかる理由、実際の治療の流れについて解説します。

根管治療とは

根管治療で歯髄を除去しているイメージ

根管治療とは、歯の内部にある根管に対して行う治療です。根管とは歯の根の中にある細い管のことで、その内部には神経や血管を含む歯髄があります。

虫歯が深く進行して歯髄まで細菌が入り込むと、歯髄に炎症が起こり、強い痛みを感じることがあります。さらに感染が進むと歯髄が死んでしまい、歯の根の先まで炎症が広がる場合もあります。このような歯髄の炎症や感染に対して行われるのが根管治療です。

また、過去に根管治療を受けた歯で再び根の内部に感染が生じた場合には、再根管治療が必要になることもあります。

根管治療の大きな目的は、根管内の感染源を取り除き、できる限り自分の歯を残すことです。歯の痛みを抑えることだけが目的ではなく、歯の根の周囲へ感染が広がるのを防ぎ、その歯を今後も使える状態にすることを目指します。

根管治療の治療期間の目安

歯の模型とカレンダー

根管治療にかかる期間は歯の状態によって異なりますが、1~2週間に1回のペースで通院する場合、歯の根の中をきれいにする治療だけで1~2か月程度かかることがあります。

ただし、すべての方がこの期間で治療を終えられるわけではありません。

歯の根の中には根管と呼ばれる細い管があり、その本数や形は一人ひとり異なります。また、細菌がどの程度入り込んでいるか、初めて治療する歯なのか、以前治療した歯をもう一度治療するのかによっても、治療期間は変わります。

さらに、根管の治療が終わったあとには、歯を噛める状態に戻すため、被せ物などの治療を行います。そのため、根管治療の開始から歯全体の治療が完了するまでには、さらに期間がかかることがあります。

根管治療の治療期間が長い理由

根管治療が長くかかる理由について模型を使って患者に説明する歯科医

根管治療は、一般的な虫歯治療と比べて治療期間が長くなることがあります。ここでは、根管治療に時間がかかる主な理由を3つに分けて解説します。

根管が複雑な形状をしているから

根管は歯の根の中にある細い管ですが、必ずしもまっすぐではありません。途中で曲がっていたり、細くなっていたりすることがあり、根管の本数や形も歯によって異なります。根管治療では、この細い管の中に専用の器具を入れ、感染した組織などを取り除きながら内部をきれいにしていきます。

しかし、根管が大きく曲がっていたり複雑な形をしていたりすると、器具を奥まで入れることが難しい場合があります。また、器具だけでは清掃しにくい部分もあるため、薬剤を使って根管内を洗浄します。

このように、根管の形を確認しながら細かな処置を進めていくため、根管の形が複雑な場合は治療に時間がかかることがあるのです。

炎症や感染を繰り返しやすいから

根管の中に細菌が入り込むと、歯の神経に炎症が起こります。さらに細菌が根の先まで広がると、歯ぐきが腫れたり、噛んだときに痛みを感じたりすることもあります。

根管はとても細く、内部には器具が届きにくい場所もあります。そのため、根管治療では専用の器具や薬剤を使い、細菌や感染した組織をできるだけ取り除いていきます。

治療によって痛みや腫れが落ち着いても、それだけで根管の中がきれいになったとは判断できません。根管内に細菌が残っていたり、新たに細菌が入り込んだりすると、再び痛みや腫れが出ることがあります。

こうした場合は、根管の中をあらためて清掃したり洗浄したりするため、その分だけ治療に時間がかかることがあるのです。

症状の経過を確認しながら治療を進める場合があるから

根管治療は、歯の状態を見ながら少しずつ進めます。たとえば、痛みや腫れがあるときは、根の中を清掃・洗浄したあと、症状が落ち着いているかを次の診察で確認します。

患者さんのなかには「前回も根の中をきれいにしたのに、どうしてまだ終わらないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。根の中をきれいにしたからといって、すぐに次の処置へ進めるとは限りません。

痛みや腫れの変化などを確認したうえで、次の処置へ進むかを判断します。このように治療の途中で経過を見る期間が入ると、その分、治療期間も長くなるのです。

根管治療の流れ

根管治療中の歯科医と患者

根管治療では、歯の状態を調べたうえで、いくつかの段階に分けて治療を進めていきます。ここでは、一般的な根管治療の流れをご紹介します。

診察と検査

まずは、痛みがある場所や痛み方、いつ頃から症状が出ているのかなどを確認します。歯ぐきが腫れている、噛むと痛い、冷たいものや温かいものがしみるといった症状も、歯の状態を知るための手がかりになります。

続いて口の中を診察し、歯や歯ぐきの状態を確認します。必要に応じてレントゲン撮影などを行い、外から見るだけではわからない歯の根や、その周りの状態も調べます。

こうした診察や検査の結果をもとに、歯の神経や根の周りにどのような問題が起きているのかを確認し、根管治療を行うかどうかや治療の進め方を判断します。

麻酔と歯冠部の切削

歯の状態に合わせて局所麻酔を行い、根管の治療を始めます。根管は歯の根の中にあるため、そのままでは治療器具を入れることができません。そこで、歯の上の部分を削り、根管の入口まで器具を入れられるようにします。虫歯がある場合は、細菌に感染した歯の部分も取り除きます。

根管の洗浄・消毒

根管の入口を確認したら、歯の根の中をきれいにしていきます。根管はとても細いため、専用の細い器具を使って、細菌に感染した神経や組織などを少しずつ取り除きます。

根管の中は、まっすぐで単純な形をしているとは限りません。途中で曲がっていたり、細くなっていたりするため、器具だけでは届きにくい場所もあります。そこで、薬剤を使って根管の中を洗い、細菌や削り取った組織などを取り除いていきます。

このように、器具で根管の中を掃除しながら薬剤で洗浄することで、根管の中の細菌をできるだけ減らし、次の治療へ進める状態に整えていきます。

根管充填

根管の中を清掃・洗浄し、状態を確認したら根管充填を行います。これは、きれいにした根管の中に専用の材料を詰める処置です。

せっかく根管の中をきれいにしても、内部にすき間があると、細菌が入り込む原因になります。そのため、根管の中を材料で満たし、できるだけすき間ができないように封鎖します。

土台の形成と詰め物の装着

根管治療を受けた歯は、虫歯を削ったことなどで歯の一部が失われている場合があり、そのままでは食べ物をしっかり噛むことができません。

歯が大きく失われている場合は、まず土台を作って歯を補強します。そのうえで、残っている歯の量や場所、噛み合わせなどを確認し、被せ物で歯の形を整えます。

経過観察

根管治療が終わったあとも、歯の状態を確認するために経過をみていきます。とくに、治療前に歯の根の先に炎症があった場合は、治療後に炎症が落ち着いているかを確認することがあります。

診察では、痛みや腫れがないか、噛んだときに違和感がないかなどを確認します。歯の根の先は口の中から直接見ることができないため、レントゲン撮影をして、治療前と比べてどのように変化しているかを見る場合もあります。

「治療が終わったから、もう歯医者に行かなくても大丈夫」と考える方もいるかもしれません。

しかし、治療した歯を長く使っていくためには、その後の状態を確認することも大切です。痛みや腫れなど気になる症状が出たときは、そのままにせず歯科医院で相談しましょう。

まとめ

根管治療に満足して笑う女性

根管治療は、歯の根の中に入り込んだ細菌や感染した組織を取り除き、できるだけ自分の歯を残すために行う治療です。治療期間は歯の状態によって異なり、根管の形が複雑な場合や炎症が続いている場合には、予定より長くかかることもあります。

治療では、診察や検査を行ったあと、根管の中を清掃・洗浄し、きれいになった根管に材料を詰めます。その後、被せ物で歯の形を整え、治療後も歯の状態を確認していきます。

通院が続くと「いつまでかかるのだろう?」と不安になる方もいるでしょう。根管治療は、痛みがなくなった時点で終わりではありません。

治療の途中でわからないことや不安なことがあれば、現在どの段階まで進んでいるのか、あとどのような治療を行うのかを歯科医師に確認しながら通院を続けましょう。

根管治療を検討されている方は、北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、患者様が安心して治療を受けられるようアットホームな雰囲気を大切にしております。そして患者様と一生のお付き合いを目指して最大限の努力をしています。

当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ご活用ください。

柴田 昌則

■この記事の監修者


柴田 昌則

経歴
  • 平成10年 福岡歯科大学卒
  • 父の病院(柴田歯科医院)で勤務
  • 平成18年 医療法人柴田歯科医院を開業

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