2026年7月11日

こんにちは。北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」です。
子どもの歯並びや噛み合わせは、見た目だけでなく、健康や発育にも大きく関わる可能性があります。なかでも受け口(反対咬合)は、成長とともに悪化する可能性もあるため早期に対応すべきとされています。
今回は、子どもの受け口を放置することで起こりうるリスクや、治療を始めるタイミング、矯正方法などについて解説します。子どもの受け口にお悩みの保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。専門的には下顎前突(かがくぜんとつ)や反対咬合(はんたいこうごう)とも呼ばれ、噛み合わせや見た目に影響を与える噛み合わせの一種です。
受け口には、骨格に問題があるタイプと、歯の位置関係に問題があるタイプとがあります。いずれの場合も、成長期のうちに適切な対応を取ることで、将来的な影響を最小限に抑えられるとされています。

受け口になる原因は一つではなく、複数の要因が重なって起こることが多いです。ここでは、大きく2つの視点から原因を見ていきましょう。
受け口は、遺伝の影響を強く受ける噛み合わせのひとつとされています。両親のどちらか、あるいは両方が受け口である場合、子どもにも同様の状態がみられる可能性があるでしょう。
例えば、上顎の成長が進まなかった、下顎の成長が過剰だったといった状態が挙げられます。また、下顎が前方に位置しているケースも考えられます。
骨格性の受け口は自然には改善しにくく、成長に伴ってより症状が悪化することもあります。そのため、早期に矯正治療を検討することが重要です。
受け口になる原因には、普段行う癖や食生活など、環境的なものもあります。
指しゃぶりや舌で下の前歯を押すクセがあると、上下の顎のバランスが崩れやすくなります。また、口呼吸をしていると舌が本来の位置に収まらず、口周りの筋肉のバランスが崩れて受け口につながることもあります。
さらに、やわらかい食べ物ばかりを食べていると、噛む力や顎の骨の発達が十分に得られず、受け口のリスクが高まるとされています。

受け口は見た目だけの問題と思われがちですが、実は子どもの成長や健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。ここでは、子どもの受け口を放置するリスクをご紹介します。
受け口の状態では歯並びも乱れていることが多く、歯と歯の間に汚れがたまりやすくなります。特に、歯が重なり合っている部分には歯ブラシの毛先が届きにくく、毎日の歯みがきだけでは食べかすや歯垢を完全に取りのぞくことが困難です。
この状態が続くと、虫歯や歯ぐきの炎症が起こりやすくなり、口の中の健康を保つことが難しくなります。乳歯の虫歯は永久歯の状態や生え方にも影響を及ぼす可能性があるため、早めに対応することが非常に重要です。
受け口の状態では、上下の前歯がうまく噛み合わないため、食べ物を噛み切ることが難しくなります。これにより、食事中に時間がかかる、噛まずに飲み込むといった食べ方の癖がつきやすくなり、消化不良や栄養の偏りにつながることもあります。
言葉を正しく話すためには、舌や唇、歯の位置が重要です。受け口の状態では、サ行やタ行などの発音が不明瞭になるお子さまが多いです。
特に、言葉を学び始める幼児期に正しい発音ができないと、そのまま誤った発音が定着しやすくなります。
受け口の状態が長く続くと、上下の歯の噛み合わせが正しく合わず、顎の関節(顎関節)に余計な負担がかかることがあります。これにより、顎の動きが制限されたり、開閉時に痛みや違和感を覚えたりする顎関節症になる場合があります。
また、偏った噛み方を続けると、顔の筋肉や関節全体のバランスが崩れ、顎の痛みや頭痛、肩こりなどが慢性化する恐れもあります。こうした症状は、日常生活に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
受け口によって下あごが前に出て見えると、顔の輪郭や横顔のバランスが崩れやすくなります。これが原因で、外見に対する悩みや恥ずかしさを感じるようになり、自分の笑顔や顔立ちに自信を持てなくなるお子さまもいます。
特に、思春期は人との関わりや見た目を気にしやすい時期なので、そうした悩みがストレスや対人関係の不安につながるかもしれません。

子どもの受け口の矯正を始めるタイミングは、永久歯に生え変わる前の6歳から9歳ごろがひとつの目安とされています。この時期は、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期にあたります。
この時期のお子さまは顎の骨がやわらかく、成長を利用して骨格のバランスを整えやすいという大きな利点があります。正しいタイミングで治療を始めれば、顎の成長を促しながら受け口の改善を目指せるでしょう。
また、受け口の場合は骨格の問題が
成長とともに自然に受け口が治るケースもありますが、すべての症例に当てはまるわけではありません。まずは早い段階で歯科医院を受診し、今後の成長を見守りながら必要に応じて治療のタイミングを検討することが大切です。

受け口の矯正方法は、年齢やあごの成長の度合い、原因などに応じて選択されます。ここでは、子どもに用いられる主な矯正方法を、治療時期ごとにご紹介します。
1期治療は、5歳頃から12歳頃の子どもを対象に行う矯正治療です。この時期の子どもはまだ骨格が成長途中のため、歯並びだけでなく、顎のバランスを整えたり整った歯並びの土台を整えたりすることが可能です。
以下に、1期治療で用いられる主な方法をご紹介します。
急速拡大装置は、上あごの成長を促すために使用される固定式の装置です。上あごの骨の中央にある正中口蓋縫合を広げることで、口の幅を広くしていきます。
上あごが狭いままだと、下あごが前に出やすくなり、受け口の原因になります。この装置を使うことで、歯が並ぶスペースを確保しながらあごのバランスを整えていきます。
床矯正(しょうきょうせい)は、取り外し式の装置を使ってあごの骨の成長をコントロールしながら、歯がきれいに並ぶスペースを確保していく矯正方法です。受け口に対しても、上下の顎のバランスを整えることで改善を目指せることがあります。
装着時間は1日12〜14時間程度が目安で、日中1〜2時間と就寝中に装着するのが基本です。
フェイスマスクは、上顎前方牽引装置(じょうがくぜんぽうけんいんそうち)とも呼ばれる装置です。その名の通り、上顎の成長を促進することで受け口の改善を目指します。
顔に装置を固定するため、基本的には自宅にいる時に装着してもらいます。1日10時間ほど装着する必要があり、装着時間が短いと十分な効果が得られない可能性があるため注意しましょう。
プレオルソは、やわらかいシリコン素材でできたマウスピース型の矯正装置です。口の周りの筋肉の動きや舌の位置を正しく整えることで、受け口を改善していきます。
日中1〜2時間と就寝時に装着すれば良いので、子どもでも取り組みやすいでしょう。口呼吸や舌癖などの悪習癖の改善も期待できるため、受け口の治療に効果的とされています。
永久歯が生えそろった12歳以降には、成人と同じような方法で本格的な矯正治療を行います。
ワイヤー矯正は、歯にブラケットを取りつけ、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かす矯正方法です。固定式のため外すことはできませんが、その分しっかり歯を動かせるのが特徴です。
最近では、目立ちにくい白いブラケットを使ったタイプもあり、見た目が気になる人でも安心して始められるようになってきました。装置の装着時間を管理する必要がないため、確実な矯正効果が期待できる方法です。
近年注目を集めているのが、透明なマウスピースを使った矯正方法です。マウスピース矯正は装置が目立ちにくく取り外しが可能なため、学校生活や食事への影響が少なく、子どもにとって大きな負担になりにくい点が特徴です。
ただし、マウスピースは決められた時間しっかり装着しなければ効果が出にくいため、自己管理できるかどうかが治療の成功に直結します。また、すべての受け口に対応できるわけではないため、事前にしっかりと歯科医師と相談しておきましょう。

子どもの受け口は、見た目の問題だけでなく、かみ合わせや発音、あごの発育などにも影響を与えることがあります。何歳から治療を始めるかは、お子さまの成長の状態や受け口の原因によって異なりますが、早期に歯科医師に相談しておくと良いでしょう。
お子さまの受け口の治療を検討されている方は、北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者様が安心して治療を受けられるようアットホームな雰囲気を大切にしております。そして患者様と一生のお付き合いを目指して最大限の努力をしています。
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