2025年11月29日
こんにちは。北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」です。
お子さまの歯並びや噛み合わせが気になり始めたとき、矯正治療をいつ始めるべきか悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。「まだ乳歯だから様子を見てもいい？」「早く始めるとどんなメリットがあるの？」などの疑問や不安を抱えている方も多いはずです。
この記事では、小児矯正を始める適切な時期と、子どもの頃から矯正を行うメリットについて解説します。矯正の注意点や費用の目安についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
小児矯正を始める時期は、お子さまの歯並びや顎の状態によって異なります。ひとつの目安は、6〜12歳頃の乳歯と永久歯が混在している時期です。
小児矯正には、永久歯に生え変わる時期に行う1期治療と、永久歯に生え変わってから行う2期治療の2つがあります。1期治療では、顎の骨を広げながら歯が正しく並ぶスペースを確保できます。
一方で、2期治療は大人の矯正と同じように歯の位置を移動させて歯並びを整える治療です。永久歯が生え揃ってからでは治療方法が異なるため、6〜7歳頃の乳歯が生え変わり始める頃に一度歯科医師に相談するとよいでしょう。
特に、指しゃぶりや舌で歯を押す癖などの悪習癖がある場合や、口呼吸が習慣化している場合は、放置すると歯並びが乱れる可能性があります。気になる症状があれば、早めに歯科医院に相談し、適切な治療開始時期を判断してもらいましょう。
子どもの頃から矯正治療を始めることには、以下のようなメリットがあります。
子どもの顎の骨はやわらかく、成長途中であるため、顎の成長をコントロールできます。顎を広げて、永久歯が並ぶスペースを確保したり、上下の顎のバランスを整えたりすることも可能です。
大人になると、顎の大きさや位置を変えるのに手術が必要となるケースも少なくありません。子どもであれば、顎の成長を利用できるため、治療の負担が少なく済む場合があるのです。
顎が小さく、永久歯が並ぶスペースが不足している場合、大人になってから矯正をすると抜歯が必要になることがあります。しかし、子どもの頃に顎を広げる治療を行うことで、抜歯せずに矯正できる可能性が高まります。
歯並びが悪いと、歯が重なっている部分をブラッシングするのが難しくなりやすいです。汚れがたまりやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
「乳歯は抜けるから虫歯になっても問題ない」と考えている方もいるかもしれませんが、乳歯の虫歯が進行すると、その下にある永久歯の発育にまで悪影響を及ぼす可能性もあるのです。歯並びが整うと、汚れを取り除きやすくなるため、虫歯や歯周病になるリスクを下げられます。
歯並びの乱れは、見た目のコンプレックスにつながる場合もあります。笑顔に自信が持てなかったり、からかわれたりする子どもも少なくありません。早めに矯正治療を行ってコンプレックスを解消できれば、前向きに過ごしやすくなるでしょう。
歯並びが整うことで、口が閉じやすくなって鼻呼吸がしやすくなったり、発音が明瞭になったりするなど、口腔機能が改善する効果も期待できます。
また、食べ物を噛む機能の向上も矯正治療のメリットです。歯並びや噛み合わせが整うと、効率よく食べ物を噛めるようになり、胃腸への負担が軽減されるほか、歯や顎への負担を軽減できます。
小児矯正にはこれまでに述べたようなメリットがありますが、注意すべき点もあります。以下の注意点を知っておきましょう。
小児矯正は、顎の成長が終わるまで長期間にわたって経過を観察する必要があります。歯並びの状態や治療経過によっては、1期治療後に2期治療が必要になり、数年から10年程度かかる場合もあります。
ただし、1期治療を行うことで2期治療の負担が小さくなったり、抜歯を避けられたりする可能性は高まります。適切な治療開始時期については、生え変わりの段階や歯並びの状態によって異なるため、歯科医師に相談しましょう。
マウスピースや床矯正装置などの取り外し式の装置を使用する場合、決められた時間以上の装着が必要です。食事の際に取り外し、食後に歯磨きをしてから再度装着しなければなりません。
子どもが治療の必要性を理解して装着時間の管理ができなければ、治療効果を十分に得ることは難しくなります。また、学校や外出先で紛失したり破損させたりしないよう、装置の管理にも注意する必要があります。
子どもが治療に対して前向きに取り組めるよう、保護者のサポートが大切です。
固定式装置の周りには汚れがたまりやすく、虫歯になるリスクが高まります。また、マウスピースのような着脱式の装置でも、十分に歯磨きをしないまま装着すると、マウスピースの内側で細菌が繁殖して虫歯になりやすくなります。
虫歯になると、虫歯治療が必要になり矯正治療が長引くことにもなりかねません。
矯正治療をスムーズに進めるためには、毎日丁寧に歯磨きをすることが大切です。子どもが自分で歯磨きをするのを見守るだけでなく、小学校高学年程度までは仕上げ磨きをしてお口の中を清潔に保ちましょう。
矯正治療中は、定期的に歯科医院で治療状況のチェックや装置の調整などを行います。矯正治療の種類にもよりますが、月に1〜2回程度であることが多いです。
学校や習い事をしているケースや、保護者の方が仕事で忙しいケースなど、スケジュールを調整する必要があります。
小児矯正は大きく分けて1期治療と2期治療の2つがあり、さまざまな矯正装置があります。
1期治療とは、乳歯から永久歯へと生え変わる時期に行う矯正治療です。1期治療のなかでも、可撤式（取り外し式）・固定式・顎外固定装置の3種類があります。主な費用の相場は、以下のとおりです。
取り外し式の矯正装置は、顎を拡大させて歯列のスペースをつくる目的や、口呼吸や指しゃぶりなどの歯並びを乱れさせる悪習癖をやめる目的などで使用されます。
例えば、インビザライン・ファーストや拡大床装置などです。矯正装置の種類によって費用は異なりますが、3〜80万円程度が目安となります。
固定式の矯正装置には、上顎の幅を拡大させる急速拡大装置、受け口の改善目的で使用されるリンガルアーチなどがあります。費用の相場は、3〜15万円程度です。
顎外固定装置には、上顎の成長を抑えるために使用されるヘッドギアや、下顎の成長を抑えるために顎と頭を固定するチンキャップなどがあります。5〜30万円程度が顎外固定装置の相場です。
2期治療は、永久歯が生え揃ってから行う矯正治療です。主な治療方法は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つがあります。
ワイヤー矯正は、ワイヤーを使って歯に力をかけて歯を動かしていく矯正方法です。マウスピース矯正よりも幅広い症例に対応できる傾向にある点がメリットです。
ただし、口を開けたときにワイヤーが目立つため、見た目を気にする方も少なくありません。また、固定式の装置であるため、装置の周りに汚れがたまりやすく、虫歯になるリスクが高まります。
費用の相場は、60〜120万円程度です。前歯のみを治療する部分矯正であれば、30〜60万円程度で治療できる場合もあります。歯の裏側にワイヤーを装着する裏側矯正の場合は、見た目が目立ちにくくなりますが、高額になりやすいです。
マウスピース矯正は、透明のプラスチックでできたマウスピースを装着して交換しながら歯並びを整える方法です。透明で目立ちにくく、取り外して食事や歯磨きができるメリットがあります。
ただし、装着時間を守らなければ治療期間が長引いたり、十分な効果が得られなかったりする可能性があります。子どもが食後すぐに歯磨きをしてマウスピースを装着できるよう、保護者のサポートが必要です。
費用の相場は、60〜120万円程度です。治療範囲が広いほど、マウスピースの枚数が多くなるほど、費用が高額になる傾向にあります。
小児矯正は、6〜7歳頃、乳歯が永久歯に生え変わり始める時期に検討するのが目安です。子どもの頃から矯正を行うことで、顎の成長を利用して歯並びを整えられる、将来の抜歯のリスクを減らせる、コンプレックスを解消できるなど、多くのメリットがあります。
ただし、十分な効果を得るためには、子ども自身が治療に対して前向きに取り組むことが大切です。お子さまと一緒に治療の必要性を理解し、矯正装置の装着や歯磨きなどを適切に行えるようサポートする必要があります。
お子さまの歯並びが気になったら、まずは歯科医師に相談してみましょう。
小児矯正を検討されている方は、北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者様が安心して治療を受けられるようアットホームな雰囲気を大切にしております。そして患者様と一生のお付き合いを目指して最大限の努力をしています。
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