2025年10月18日
こんにちは。北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」です。
セラミックの歯は、自然な見た目と高い耐久性から、多くの方に選ばれています。
しかし、どれほど質の高いセラミックを使用していても、使い方や口腔内の状況によっては、欠けるというトラブルが発生することがあります。特に、日常生活のなかで無意識のうちにかかる咀嚼の力や、癖などが原因で破損するケースは少なくありません。
今回は、セラミックの歯が欠ける原因や、欠けたときに避けるべき行動、適切な対処法、そして予防策について詳しく解説します。セラミック治療を検討されている方やセラミック治療を受けた方は、ぜひ参考にしてください。
はじめに、セラミックの歯が欠ける原因について解説します。
咀嚼時にかかる力には個人差がありますが、強く噛む癖がある人や、もともと咬合力が強い人は、セラミックに過剰な負荷をかけてしまうことがあります。
セラミックは見た目が美しく耐久性も高い素材ですが、強い力が一点に集中すると微細なヒビが入りやすくなります。その状態で日々の食事や会話を繰り返すことでヒビが広がり、やがて欠けや破損につながることがあるのです。
特に、奥歯にセラミックを装着している方は咀嚼圧の影響を受けやすいため、噛み合わせや噛み癖にも注意が必要です。
セラミックは非常に硬くて丈夫な素材ですが、衝撃には弱いという特徴もあります。
特に、氷や煎餅、ナッツ類、フランスパンなど、硬いものを強く噛んだときに、セラミック歯に過度な力が加わり、欠けることがあります。また、前歯にセラミックを装着している場合、噛む角度によって負荷が一点に集中しやすく、破損リスクが高くなります。
セラミック歯を守るためには、硬いものを噛むときの意識と食べ方の工夫が必要です。
外的な衝撃も、セラミックが欠ける大きな原因の一つです。例えば、転倒時に顔面をぶつけた、スポーツ中にボールが当たったなど、直接的な衝撃が加わることで、セラミックの表面が割れたり一部が欠けたりすることがあります。
さらに、就寝中の歯ぎしりや無意識の食いしばりも、セラミックの歯に徐々にダメージが蓄積していくため注意が必要です。
噛み合わせが悪いと、一部の歯に力が集中しやすくなり、それがセラミックの破損につながることがあります。
上下の歯の接触する位置がずれていたり、特定の歯だけが早く当たっていたりする状態が続くと、その歯に過度な圧力がかかり、欠けたり割れたりするリスクが高まります。
セラミックの歯を装着する際には、歯科医師が細かく噛み合わせを調整しますが、治療後に噛み合わせが変わることもあるため、定期的にチェックを受けることが大切です。
日常生活のなかで知らず知らずのうちに行っている噛み癖は、セラミックの歯に偏った負担をかける原因になります。
たとえば、いつも同じ側で食べ物を噛む、無意識に奥歯を噛みしめている、ガムを片側だけで噛み続けるといった習慣は、特定の歯に力が集中しやすくなります。その結果、セラミックの歯に過剰な負荷がかかり、欠けやヒビの原因になることがあります。
また、これらの癖は本人が自覚していないケースも多く、気づいたときにはすでに破損が進んでいることも少なくありません。噛み癖を改善するためには、まず自身の習慣を見直し、必要に応じて歯科医院で相談することが重要です。
セラミックの歯が欠けたとき、驚きや不安から、間違った対処をしてしまうことがあります。以下のような行動は、さらに悪化させる原因になるため注意が必要です。
欠けたセラミックの破片が手元にあると、元の位置に戻せば何とかなるのではと思い、自分で戻そうとする人がいます。
しかし、これは非常に危険な行為です。歯科治療で使用される接着剤は特殊な医療用素材であり、市販の接着剤では強度も衛生面もまったく不十分です。また、無理に押し込もうとすることで、残っている歯や歯ぐきを傷つけたり、破片を喉に詰まらせたりする恐れもあります。
破片がある場合は、清潔な容器や袋に保管し、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
セラミックの歯が欠けたときに「痛みがないから大丈夫」とそのまま放置してしまうのは、非常に危険な判断です。
欠けた部分から細菌が侵入すると、内部の天然歯が虫歯になったり、歯ぐきに炎症が起こったりする恐れがあります。また、欠けた状態では噛み合わせのバランスが崩れ、他の歯や顎関節に負担がかかり、さらなるトラブルを引き起こすこともあります。
時間が経つほど状態が悪化し、最終的には補綴物の再作製や根管治療など、大がかりな処置が必要になるケースも少なくありません。違和感がなくても、早めの受診が何より大切です。
セラミックの歯が欠けた状態にもかかわらず、そのまま通常通りに噛もうとするのは避けるべき行動です。特に、欠けた部分を確かめるためにあえて強く噛んでみる、違和感を確かめようとして繰り返し歯を当てるといった行為は避けましょう。
破損部分はすでに構造的に弱くなっており、さらに強い力を加えると、欠けが広がったり、セラミック全体が破損したりする恐れがあります。また、鋭くなった断面で舌や頬の内側を傷つけるリスクもあります。
欠けたことに気づいた時点で、なるべくその歯を使わないようにし、早めに歯科医院を受診しましょう。
万が一セラミックの歯が欠けてしまった場合、適切な対応をすることで、その後の治療がスムーズに進み、さらなるトラブルを防ぐことができます。ここでは、セラミックの歯が欠けたときの対処法について解説します。
まずは落ち着いて、どの部分がどの程度欠けているのかを確認しましょう。鏡で見て、欠けた箇所の位置や大きさを把握します。このとき、欠片が口の中に残っていないか注意深くチェックすることも重要です。
もし破片がある場合は、飲み込まないように注意しながら取り出し、清潔な容器などに保管してください。歯科医院に持参することで、再接着や修復の際に役立つこともあります。
セラミック歯が欠けたら、なるべく早く歯科医院を受診することが望ましいです。たとえ痛みがなくても、内部の歯や周囲の組織に負担がかかっている可能性があり、放置すると状態が悪化することもあります。
歯科医院では、欠け方や原因を診断したうえで、再接着や再作製など、適切な処置が行われます。特に神経が残っている歯の場合は、早めに処置をすることで痛みや感染を防げる可能性があります。
セラミックの歯を長く快適に使い続けるためには、日常生活でのちょっとした心がけが欠かせません。ここでは、セラミックの歯が欠けるのを予防するための具体的な方法についてご紹介します。
セラミックの歯を長く保つためには、噛み合わせのバランスを適切に整えることが非常に重要です。
噛み合わせにズレがあると、一部の歯に過剰な力がかかり、その圧力が積み重なることでセラミックが欠けたり、ひび割れたりする原因になります。とくに、上下の歯の当たり方に偏りがある場合や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合には、セラミックへの負担が大きくなります。
治療後も口の中の環境は少しずつ変化していくため、定期的に歯科医院で噛み合わせのチェックを受け、必要に応じて調整してもらうことが、破損を未然に防ぐ有効な方法です。
セラミック歯を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。3ヶ月〜半年に1回の頻度でメンテナンスを受け、セラミック歯の状態や噛み合わせを確認してもらいましょう。
特に、セラミック歯の欠けやヒビはご自身では気づきにくいため、定期的に歯科医師にチェックしてもらうことが大切です。
セラミックの歯が欠けるのを防ぐためには、硬い食べ物を控えることも大切です。煎餅やフランスパン、ナッツ類などの硬い食べ物はできるだけセラミック歯で噛まないようにしましょう。
日常的に硬いものを食べる習慣がある方は、食べ方を見直すことでセラミック歯をより長く守ることができます。
歯ぎしりや食いしばりは、セラミックの歯に強い圧力をかけ続ける大きな原因です。これらの習慣があると、就寝中や集中しているときに知らず知らずのうちに過剰な力が加わり、セラミックが欠けたり割れたりするリスクが高まります。
特に夜間は自分で制御できないため、マウスピース(ナイトガード)を装着することが推奨されます。また、ストレスや緊張が原因になっているケースもあるため、リラックスする時間をもつことも重要です。
セラミックの歯は、美しさと機能性を兼ね備えた優れた補綴材料ですが、正しく使わなければ欠けや破損といったトラブルを招く可能性があります。強い咀嚼力や噛み癖、硬い食べ物、外からの衝撃など、さまざまな要因がセラミックに負担をかけています。
セラミックの歯が欠けた場合には、自分で修理を試みたり放置したりするのではなく、速やかに歯科医院を受診することが重要です。そして、長く快適に使用するためには、噛み合わせの調整や日頃のメンテナンス、生活習慣の見直しが欠かせません。
セラミックの歯を守るために、正しい知識と予防の意識を持つことが何より大切です。
セラミック治療を検討されている方は、北九州市小倉区、北九州モノレール「平和通駅」より徒歩5分にある歯医者「柴田歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、患者様が安心して治療を受けられるようアットホームな雰囲気を大切にしております。そして患者様と一生のお付き合いを目指して最大限の努力をしています。
所在地 | 〒802-0007 福岡県北九州市小倉北区船場町3-5-301 |
---|---|
電話番号 | 093-511-2073 |